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初めてのWebコンポーネント

Stencilコンポーネントは my-first-component.tsx のような .tsx 拡張子を持つ新しいファイルを追加して src/components ディレクトリに配置することで作成されます。 Stencilコンポーネントは、JSXと、 TypeScriptを使ってビルドされるので、.tsx 拡張子は必須です。

以下に、Stencilコンポーネントのコード例を示します。

import { Component, Prop, h } from '@stencil/core';

@Component({
  tag: 'my-first-component',
})
export class MyComponent {

  // Indicate that name should be a public property on the component
  @Prop() name: string;

  render() {
    return (
      <p>
        My name is {this.name}
      </p>
    );
  }
}

謎が解けていませんか?後ほど、一つ一つ丁寧に説明しますので、ご安心ください。

一度コンパイルすると、このコンポーネントは、他のタグと同じように、HTMLで使用することができます。

<my-first-component name="Max"></my-first-component>

Webコンポーネントは、タグに「-」を付けなければなりません。firstComponentは、有効なタグ名ではありません。

レンダリングされると、ブラウザは My name is Max と表示します。

このコードでは、何が起こっているのでしょうか?

では、先ほどのコードを順に見ていきましょう。

最初に記述してあるのは、@Component デコレータです。 このデコレータは、コンポーネントに関するメタデータを、Stencilコンパイラに教えます。 使用するタグや、外部スタイルなどの情報を、ここで設定し、コンパイラで取得できます。

@Component() デコレータの下には、標準のJavaScriptクラスがあります。 ここで、コードの大部分を記述して、Stencilコンポーネントを実現します。 ここで、関数を記述したり、ビジネスロジックを提供したりします。

コンポーネントが、画面に何かをレンダリングするためには、JSXを返すrender関数を、宣言しなければなりません。 JSXが何かわからない場合は、Templating Docsで詳しく説明していますので、ご安心ください。

簡単に説明すると、render関数は、DOMに追加したい、HTMLを返す必要があるということです。

MyComponentクラスの name プロパティにはデコレータ @Prop() が適用されています。 このデコレータは、このプロパティがコンポーネントに対してパブリックであり、ユーザーが設定する必要があることを、コンパイラに伝えています。 このプロパティは、次のように設定します。

<my-first-component name="Max"></my-first-component>

@Prop() で装飾されたプロパティも、自動的に変更を監視します。 このコンポーネントのユーザが、要素の name プロパティを変更した場合、コンポーネントは render 関数を再び実行し、表示された内容を更新します。

コンポーネント・ジェネレーター

Stencil CLIは新しいコンポーネントを生成することができます。スターターを使用してプロジェクトを生成した場合は、 generate npm スクリプトを実行するだけで、インタラクティブなジェネレータが起動します。

npm run generate

または、generate コマンド (略して g) を使って直接ステンシル CLI を起動することもできます。グローバルに stencil がインストールされていない場合は、コマンドの前に npx を付けてください。

stencil generate

オプションで、コンポーネントタグ名を直接コマンドに渡すことができます。コンポーネントタグ名は小文字で、少なくともハイフンを1つ含む必要があります。2番目のステップでは、ジェネレーターは生成するファイルを尋ねてきます。これにより、コンポーネントファイルと一緒に、スタイルシートと、specやe2eテストも一緒にブートストラップすることができます。

すべてのコンポーネントは、src/components フォルダ内に生成されます。その中に、指定したコンポーネントタグ名と同じ名前のフォルダが作成され、そのフォルダ内にファイルが生成されます。コンポーネントを生成するサブフォルダを1つまたは複数指定することも可能です。

例えば、コンポーネントタグ名にpages/page-homeを指定した場合、ファイルはsrc/components/pages/page-homeに生成されます。

stencil generate pages/page-home
src
 |- components
     |- pages
         |- page-home
             |- page-home.css
             |- page-home.e2e.ts
             |- page-home.spec.ts
             |- page-home.tsx
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